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着物ってどうやって保管すればいいの?正しい保管方法

着物ってどうやって保管すればいいの?

きものビギナーさんのお困りごとにお答えします。

 

「湿気は着物の天敵」という言葉があります。まずはお家の中で湿気が少ない場所を探してみてください。そこがあなたの着物の保管にピッタリな場所です。

<着物の保管のポイント>

◆   保管場所 : 高温多湿の部屋は避けましょう。バス・トイレに隣接したクローゼットや押し入れも保管場所としては不適切です。

 

◆   たんす : 着物を保管するには吸湿性に富んだ桐ダンスか桐の衣装ケースが最適だと言われています。また桐の香りには虫を寄せ付けない防虫効果もあるため、長期間保管してもキレイな状態を維持することができます。

 

◆   たとう紙 : 和紙製のたとう紙に1枚ずつ包んで保管しましょう。たとう紙には、湿気を吸収しカビが生えるのを防ぐ「防カビ性」、重ねて保管する際に着物同士の摩擦を防ぎしわになりにくくする「防シワ性」の効果があります。
 

<着物の保管Q&A>

◆   Q.1: 桐ダンスや桐の衣装ケースがない時は?

A.1: プラスチック製の衣装ケースで代用しましょう。ただし、プラスチック製は通気性が悪く、湿度の調整ができないので

・衣装ケースの下にすのこを置く(通気性をよくするため)

・衣装ケースの底に除湿シートを敷く(吸湿性をよくするため)

と良いでしょう。

 また、サイズを選ぶ時には、たとう紙に入れた着物を折らずに入れられるサイズを選ぶと、着物がしわになるのを防ぐことができます。

◆   Q.2: 防虫剤は必要なの?

A.2: 必ずしも必要ではありません。もし防虫剤をいれるなら1種類だけにしましょう。数種類の防虫剤を併用してしまうと、化学反応を起こし、シミや変色の原因になることがあるため、欲張らず1つに決めることが大切です。

また防虫剤の影響で着物が変色したり、シミができることがあるので、防虫剤は着物に直接触れないように入れること。半年に一度は交換することも必要です。

 

◆   Q.3: クリーニングに出したら和紙のたとう紙に入って戻ってきた。このままタンスに保管して大丈夫?

A.3:保管する前に必ずたとう紙を開いて中を確認しましょう。お店によっては持ち運びの際に生地が滑ってしわになるのを防ぐために、着物の間にツルっとした洋紙を挟んであるところもあります。この紙があることで湿気がたまりカビが生えるきっかけにもなるので、着物だけの状態でたとう紙に包み直してください。

 

◆   Q.4:いろんな着物があるけど、全部同じタンスに入れて大丈夫?

A.4:ウールの着物と正絹の着物は分けて保管しましょう。

ウールの着物は虫食いが起こりやすいため、正絹と一緒に保管していると、正絹の着物にも虫がつく可能性があります。

同じタンスやクローゼットにウール素材のニットやマフラーなどがある場合にも、正絹の着物は衣装ケースに入れるなど必ず分けて収納しましょう。

 

◆   Q.5:一度収納したら、後はそのまま放っておいても大丈夫?

A.5:「収納すればおしまい」ではありません。定期的に確認やたとう紙の交換、虫干しが必要です。

・たとう紙の交換たとう紙はたっぷりと湿気を吸って変色したりシミが出たり、カビが生えたりします。このカビが着物に移ってしまう前にたとう紙を交換しましょう。およそ2~3年がたとう紙の寿命だと言われています。

・虫干し着物が吸収してしまった水分やカビ、ホコリ、折じわを取るために、年に1回程度、風通しの良い場所に干してあげましょう。

虫干しを行うのは雨が少なくて湿度の低い時期が適していると言われています。

2~3日晴天が続いた後の天気の良い日の10時から14時までがベストタイムです。

 

着物の保管って意外と手間がかかるので驚かれている方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも大切な着物をカビやシミ、害虫から守り、未然にトラブルを防ぐための大切な作業です。ぜひ正しい方法で保管してください。