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七五三の準備はいつから始める?準備としてやるべきことや持ち物を解説

七五三は、お子様の成長を祝う大切な節目ですが、いざ準備を始めようとすると「いつから動き出せば良いのか」「何を用意すれば良いのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

着物レンタルや写真撮影の予約は数ヵ月前から埋まり始めることも少なくありません。
人気シーズンに希望通りのスケジュールを組むためにも、早めの行動が重要です。

この記事では、七五三の準備を始める時期の目安から、具体的に何をすべきか、当日の持ち物リストまでご紹介します。

七五三の準備はいつから始める?

七五三は、子供の成長を祝い、健康と長寿を祈る伝統行事で、11月15日に行います。
準備は、その3ヵ月以上前からスタートするのが一般的で、遅くとも夏頃(7~8月)までに動き出すのが理想とされています。

春先(3~4月)から情報収集を始めるご家庭が多く、ゴールデンウィーク明けには具体的な予約や準備を進めるケースが目立ちます。
特に人気の神社や有名な写真スタジオでは、夏休み前には希望日時が埋まってしまうことも少なくありません。

また、着物のレンタルや購入についても早めに動くメリットは大きく、特に秋の本格シーズン(10~11月)に向けて、夏前に衣装選びを終えておくと安心です。
試着やサイズ確認、必要な小物の準備にも時間を要するため、余裕をもってスケジュールを管理しましょう。

なお、最近では「前撮り撮影」を春や夏に済ませて、秋の参拝本番をゆったりと過ごすスタイルも人気です。
この場合も、撮影希望日やプランによっては早期予約が必要になるため、なるべく早い段階で検討を始めましょう。

七五三の準備としてやるべきこと

ここでは、七五三の準備として行っておくべき大切なポイントを時系列でご紹介します。

参拝する神社と日取りを決める

最初に決めたいのが、参拝する神社と日取りです。
七五三のお祝いは11月15日前後が一般的ですが、近年は家族の予定や混雑状況を考慮して、10~11月の土日祝に参拝する方が増えています。

人気のある神社では、七五三シーズンになると予約が必要な場合もあります。
特に、ご祈祷を希望する場合は、早めに神社の公式サイトなどで情報を確認し、予約を済ませておくと安心です。

衣装の購入・レンタル予約

衣装については、購入するかレンタルを利用するかを決め、早めに手配を進めましょう。
着物レンタルの場合、人気のデザインやサイズはすぐに予約が埋まってしまうため、夏前までの予約がおすすめです。

写真撮影の予約

七五三の思い出を形に残すための、写真撮影の予約も欠かせません。
スタジオ撮影を希望する場合、特に人気のある写真館では数ヵ月前から予約が埋まり始めますので、できるだけ早めに日程を押さえましょう。

また、前撮りを活用すると、本番当日は余裕を持って参拝に集中できるメリットもあります。
衣装レンタルとセットになった撮影プランを選ぶと、手間が省けて非常に便利です。

食事の予約

最後に、参拝後のお祝いの食事会の手配も忘れずに。
七五三は家族で祝う特別な日ですので、家族向けプランが用意されているレストランやホテルをチェックしておくと良いでしょう。

特に、個室を希望する場合や、祖父母を招いての大人数での会食を予定している場合は、人気の高いレストランは早期の予約が必須です。
子ども向けメニューの有無なども事前に確認しておくと安心です。

七五三のお参りに備えて準備するべき持ち物

七五三当日は、お子様にとっても親御様にとっても特別な一日です。
慌てず、スムーズに過ごすためには、事前に持ち物をしっかり準備しておくことが大切です。

ここでは、当日に持っていきたいアイテムをご紹介します。

着替えや靴

着物やフォーマルな衣装は、長時間着用すると、お子様が疲れてしまうこともあります。
参拝後に着替えられるよう、普段着と履き慣れた靴を用意しておきましょう。

防寒具

七五三シーズンの11月は、地域によっては冷え込む日もあります。
ショールやブランケットなどの防寒対策も忘れずに。

特に屋外での待機時間が長引く場合に備え、使い捨てカイロなどの温かく過ごせるアイテムを準備しておくと安心です。
天気予報などで、当日の気温が低いことが事前にわかっていれば、インナーを着込んで出かけるのも有効です。

雨具

秋は天候が不安定な季節でもあります。
折りたたみ傘に加えて、お祝いの主役であるお子様には着物を守るための雨カバーを、付き添いの家族にはレインコートなども用意しておきましょう。
急な雨でも慌てずに対応できるよう備えておくと、当日の移動もスムーズです。

ハンドタオルやヘアピン

お子様の汗を拭いたり、着崩れを直したりするためにハンドタオルは必須アイテムです。
着崩れた際に、タオルを帯の下に挟むと簡単に直すことができます。
特に着物は動きによって乱れやすいため、こまめに直してあげることで、きれいな姿をキープできます。

また、予備のヘアピンを用意しておけば、ヘアセットが崩れた際に直すことができます。

お菓子やおもちゃ

お子様が待ち時間や移動中に退屈しないように、小さなお菓子やおもちゃを持参すると安心です。

ただし、着物を汚さないように、汚れにくいお菓子を選び、手を拭けるウェットティッシュも一緒に用意しておきましょう。

初穂料

神社でご祈祷をお願いする場合には、初穂料(はつほりょう)の準備も必要です。
金額は神社によって異なりますが、相場は5,000円から1万円程度が一般的です。
のし袋に包み、「御初穂料」と書いて持参すると良いでしょう。

その他

その他にも、常備薬など、ご家庭ごとに必要なものをリストアップしておきましょう。
たとえば、応急処置用の絆創膏など、予想外のトラブルに備えておくと、より安心です。

写真撮影は前撮りがおすすめ?撮影方法ごとのメリット

七五三は、かわいい晴れ姿を写真に残しておきたい行事です。
写真撮影のタイミングについて、「前撮り」を選ぶか、「参拝と同じ日」にするかで悩まれる方も多いのではないでしょうか。

それぞれの方法にメリットがあるため、ご家族の予定や希望に合わせて選びましょう。

撮影と参拝が別日の場合

七五三の本番とは別の日に撮影を行う場合、以下のようなメリットがあります。

ゆったり撮影できる

本番日と分けることで、スケジュールに余裕が生まれ、お子様もリラックスした状態で撮影できます。
その分、お子様の自然な笑顔を引き出しやすくなります。

天候の影響を受けにくい

スタジオ撮影であれば、天候に左右される心配もなく、計画通りに撮影を進めることができます。

着物や衣装をきれいに保てる

参拝当日は移動や食事で着物が汚れがちですが、前撮りならきれいな状態で写真に収めることができます。

特典や割引を受けられることも

スタジオによっては、前撮りプラン限定の割引や特典が用意されている場合もあり、費用面でもメリットが得られることがあります。

参拝と撮影が同じ日の場合

参拝と撮影を同じ日にまとめる方法も人気です。
こちらのメリットは次の通りです。

家族のスケジュール調整がしやすい

複数日に分ける必要がないため、忙しいご家庭には負担が少なくなります。

お祝いムードを一日で満喫できる

参拝後すぐに撮影を行うことで、七五三当日の特別な雰囲気をそのまま写真に残すことができます。

移動を最小限に抑えられる

出張撮影を利用する場合には、移動時間を短縮でき、負担を軽減できます。

ただし、当日の天候やお子様の体力によってスケジュールが左右されやすいため、ゆとりのある計画が大切です。
また、着物の着崩れや疲れに配慮しながら進行する必要があるため、サポート体制が整った写真館を選ぶとより安心です。

まとめ

七五三は、お子様の健やかな成長を祝い、家族にとっても特別な思い出を作る大切な行事です。

その一方で、準備には想像以上に手間と時間がかかるため、早めの行動が成功のカギとなります。

一般的には、春から情報収集を始め、夏までに衣装や撮影、参拝先の手配を完了しておくのが理想的です。
また、当日の持ち物も事前にリストアップして、万全な準備を整えておきましょう。

特に写真撮影は、前撮りを活用すると、余裕をもって素敵な一枚を残すことができるためおすすめです。
撮影や衣装レンタルをまとめて手配できるサービスも活用し、準備の負担を軽減する工夫を取り入れましょう。

七五三は一生に数回しかない貴重な機会です。
ぜひ早目に動き出して、家族みんなで笑顔いっぱいの思い出を残してくださいね。

鈴花では、着物レンタル・販売やクリーニングを承っております。(お子様用の着物は販売のみ承っております。)
七五三でお着物のご利用をお考えの方は、ぜひ一度お近くの店舗へお越しください。