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【20代の女性必見】結婚式にお呼ばれした際の着物の選び方や着こなし方

結婚式にお呼ばれしたら、式にぴったりの着物を準備しましょう。20代でも振袖や訪問着など、さまざまな着物を着て結婚式に出席できます。
しかし、立場や既婚・未婚のどちらかなどによって選ぶべき着物は異なるため、「どんな着物を着て行けばいいのかわからない」といった疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、結婚式にお呼ばれした20代向けに、着物の選び方と着こなしのポイントを解説します。結婚式に着て行く着物の注意点なども紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
結婚式にお呼ばれした際に着る着物の基礎知識
結婚式にお呼ばれした際に着る着物には、留袖・訪問着・振袖などがあります。それぞれ立場などによって着るべきものが決まっている点には要注意です。
着物の種類 | 着る人の条件 |
---|---|
黒留袖 | 新郎新婦の母親や親族。既婚者用 |
色留袖 | 新郎新婦の親族・主賓 |
訪問着・付け下げ・色無地 | 新郎新婦の友人・同僚・従姉妹などの親族 |
振袖 | 新郎新婦の姉妹・友人・同僚。未婚者用 |
例えば、新郎新婦の母親や既婚の親族は、格の高い黒留袖を着るのが一般的です。未婚の親族や主賓は、同じく格の高い色留袖を着用します。
一方、遠縁の親族や友人・同僚などのゲストは、訪問着・付け下げ・色無地などを着るのが通常のケースです。格は留袖より下になり、新郎新婦に近い親族や主賓など格が高い人たちとのバランスが取れます。未婚の人は、振袖を着て行くのもよいでしょう。
紋と呼ばれる家族などを表す印の有無によっても着物の格が変わります。紋には格が高い順に五つ紋・三つ紋・一つ紋・紋無しの4つがあるため、立場や新郎新婦との関係性によって選び分けが必要です。
結婚式にお呼ばれした際の20代の着物の選び方
結婚式にお呼ばれした際の20代の着物の選び方を解説します。
20代の未婚女性は振袖がおすすめ
20代の未婚女性には、振袖が適しています。「振袖=成人式」とのイメージがある人も多いものの、振袖は未婚女性の正礼装であり、結婚式に着て行くものとしてふさわしい着物です。
振袖には、大振袖・中振袖・小振袖の3種類があります。これらの種類は、袖の長さで見分けることが可能です。
種類 | 袖の長さ目安 |
---|---|
大振袖 | 約104〜120cm |
中振袖 | 100cm前後 |
小振袖 | 約85〜95cm |
大振袖・中振袖・小振袖の順に格が高く、花嫁が和装で振袖を着る場合、大振袖を着用します。そのため、お呼ばれで結婚式に振袖を着て行く場合は、中振袖を選ぶのがマナーです。大振袖を着ると花嫁と同じ格になってしまうため注意してください。
振袖は華やかな柄のものが多いため、花嫁よりも目立ってしまわないように控えめなものを選ぶのもポイントです。花嫁と被ってしまわないように、色だけでも事前に確認しておくとよいでしょう。
20代の既婚女性には訪問着・付け下げ・色無地がおすすめ
20代の既婚女性には、訪問着・付け下げ・色無地などの着物がおすすめです。どれも振袖より控えめな柄・色のものが多く、落ち着いた印象で着こなせます。未婚者用の振袖と違って、既婚・未婚問わず着られるため、「未婚だけど振袖は少し派手すぎる」という人にもおすすめです。
訪問着は、模様が縫い目をまたいで続く華やかな着物です。三つ紋であれば準礼装の装いとなるため、ある程度の格が求められる近縁の親族として出席する際にも適しています。遠縁の親戚や友人・同僚としてお呼ばれしている場合は、無紋の訪問着で問題ありません。
付け下げや色無地は訪問着のように模様が繋がっておらず、さらに控えめな柄のものが多い傾向があります。格の高さは訪問着・色無地・付け下げの順で、どれも結婚式に着て行けます。あまり目立たない柄の着物が着たい場合は、付け下げや色無地もチェックしてみてください。
結婚式にお呼ばれした際の20代の着物の着こなし方
結婚式にお呼ばれした際の20代の着物の着こなし方のポイントを解説します。
着物の色
20代のうちは華やかな色の振袖や訪問着などを選んでしまいがちですが、結婚式では花嫁を引き立てるのが鉄則です。とくに花嫁衣裳に使われるケースが多い、白・赤・黒・金などが地色のものは避けたほうがよいでしょう。華やかさよりも上品さを重視して、着物を選んでみてください。
着物の柄
20代が着る訪問着や振袖のうち、結婚式にお呼ばれしたときの着物の柄としておすすめなのは、以下のようなものです。
- 吉祥文様:鶴・亀・松竹梅・鳳凰・鴛鴦・貝桶・束ね熨斗・扇(末広)など
- 有職文様:七宝・花菱・亀甲・立桶・向かい鶴など
- 正倉院文様:宝相華文や花喰鳥文など
- 花の文様:牡丹や菊など
とくに長寿や夫婦円満などを意味する吉祥文様や、同じく高貴で伝統的な文様である有職文様などは、結婚式に着る着物の柄として定番です。ほかには季節感を意識した柄なども適しています。
結婚式のお呼ばれに着物を着る際の注意点
結婚式のお呼ばれに着物を着る際の注意点を解説します。
避けるべき着物の柄
20代女性が結婚式に着て行くことが多い訪問着・振袖には、結婚式にはふさわしくない柄のものもあります。新郎新婦やその親族、出席しているゲストに違和感をもたれないよう、訪問着・振袖の柄には注意してください。
たとえば、以下のような柄が単体で描かれている訪問着・振袖は、結婚式の場には適さない可能性があるため要注意です。
- 桜:散ることをイメージさせてしまう
- 椿:花が丸ごと落ちる様子をイメージさせてしまう
- 下り藤:「下がる」というマイナスイメージがある
- 梅:散る・こぼれるといったことを連想させる
- 蝶:浮気などを連想させる
上記の柄でも、別のものと組み合わさっていれば問題ありません。ただし、ほかの柄との組み合わせであっても、メインの柄として大きく描かれている訪問着・振袖は避けたほうが無難です。
小物や髪型の注意点
着物に合わせる小物には、以下のようなものがあります。
- 長襦袢:着物の下に着るもの
- 半衿:長襦袢の衿につけるもの
- 帯揚げ:帯枕を包み、帯の形を整えるもの
- 帯締め:帯が崩れないように固定するもの
- 帯留め:帯締めと合わせてつける飾り
基本的には、どれもフォーマルな場に適した白をベースにするのが一般的です。20代がよく着る振袖に合わせる小物は、振袖の柄や色に合わせて色鮮やかなものを使う場合もありますが、目立ちすぎるものは避けたほうがよいでしょう。
髪型はとくに指定の形はありませんが、目立ちすぎる大きな髪飾りは避けたほうが無難です。生花を使った髪飾りは花嫁が使う可能性があるため、使わないように注意しましょう。
まとめ
本記事では、結婚式にお呼ばれした20代女性向けに、着物の選び方や着こなしのポイントを解説しました。既婚の場合は訪問着を、未婚の場合は振袖を基本として、花嫁を引き立てるようなやや落ち着いた柄・色の着物を選ぶのがポイントです。
また、結婚式にふさわしい柄とそうでない柄がある点には注意してください。お祝いの場に適さない柄が単体で使われているものは避け、吉祥文様や有職文様といった定番の柄の着物を選ぶと安心です。
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