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着付けシリーズ【すっきりした裾合わせ】

京都で着付け講師をしている中村笑子です。
Pointを分かりやすく解説しますので、ぜひ皆さんの着付けの参考にしてください。
今回のレッスン動画は『すっきりした裾合わせ』です。
きもののお悩みとして、だぼだぼしてしまう、裾が広がってしまう、裾が短くなってしまう、などを挙げる方は多いのではないでしょうか。
だぼだぼしてしまう、裾が広がってしまう原因は「しっかりと身体に沿わせて裾合わせができていない」こと。
裾合わせをするときに着物をしっかりと身体に沿わせ、自分の身体を軸にするように裾を合わせます。
裾が短くなってしまう原因は「裾を持っている手が上がっている」から。
裾合わせするときに裾を下げてから合わせることを意識してみてください。
- 裾(身頃)を持ち上げたら、床ぎりぎりに合わせます。
身体にしっかりと付けた状態で、上前(左手側)の巾を合わせたら、上前と下前の裾を入れ替えます。
下前(右手側)は裾がつぼまるよう10㎝ほど持ち上げますが、持ち上げながら合わせるのではなく、合わせてから持ち上げることを意識してみてください。
下前を合わせたら、上前を合わせ、腰ひもを締めます。
フォーマルの着物は、後ろから見たとき裾線は床ぎりぎりに、前は足の甲ぎりぎりに合わせると上品な雰囲気になります。
カジュアルの着物は、動きやすいように少し短めでも良いと思います。
お召しになる着物や用途、また天候などに合わせて、裾合わせをしてみてください。