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着付けシリーズ【袋帯結び~二十太鼓】

京都で着付け講師をしている中村笑子です。
Pointを分かりやすく解説しますので、ぜひ皆さんの着付けの参考にしてください。

今回のレッスン動画は袋帯で結ぶ『二重太鼓』です。

今回は二重太鼓の結び方です。

結び方には色々な方法がありますが、動画では【前から巻く、後ろ結び】の方法をご紹介いたします。

事前準備をしましょう

  • 帯枕に帯揚げをかけて留めておきます。
  • 仮紐1本、クリップ2つを使用します。

帯を巻きましょう

まずは耳(帯の端と端が重なっている方)が上、輪が下にして二周半巻きます。

しっかりと引き締め、帯を交差し、手先を前に持ってきてクリップで留めておきます。

 

ねじった根元をしっかりと引き締めて、根元ぎりぎりまで開き、仮紐をします。

この時、柄が外側になるようにします。

 

帯がねじれないように、たれの先を見やすい位置まで持ってきて、帯枕を入れます。

帯枕はへこんでいるほうをたれ先側に、山がたれの根元側になるように入れてください。

 

帯枕ぎりぎりをしっかりと帯で包み込みます。この時、せっかく開いた根元部分を引っ張りすぎないように気をつけてください。お太鼓の山(上部分)が揃いにくくなります。

 

たれで包んだ帯枕を身体の後ろに持っていったら、帯二枚を重ね、背中に乗せます。肘を開き、肘のバネと手首のスナップを一緒に使って、平らな方が背中側になるように乗せてください。

 

背中に帯枕を乗せたら、帯揚げを脇まで外し、帯枕の紐を結びます。

お稽古では帯揚げは最後にしていきますが、お好みで先に結んでください。

 

仮紐でお太鼓の形をつくっていきます。

背中に乗っている帯は、外側の二枚のたれが輪になっています。その二枚とたれ先の間に仮紐をいれます。お太鼓の形をつくりたいところを決めて、仮紐と外側の二枚のたれを持ったら、紐より下の余った二枚のたれの全てを、たれ先との間に折り上げます。この時、紐の下線とお太鼓の下線をしっかりと合わせるとピシッとしたお太鼓になります。

たれ先の長さを確認したら、クリップで留めておいた手先をお太鼓の中に通します。

手先を通す位置は、仮紐が通っている位置と同じところです。折り上げたたれを巻き込まないように、手先をスライドするように引き抜きます。

手先が余るようでしたら、内側に折って長さを調節します。

 

手先と持ち上げたお太鼓のたれをしっかりと押さえるように帯締めを締めます。

帯揚げも結んだら、最後の確認をして完成です!

 

※お太鼓の大きさについて

お太鼓は帯の下線と同じ位置に合わせ、たれ先の長さはだいたい6㎝くらいの長さにしていただくと、良いと言われていますが、お好みやご身長、体系に合わせて形を決めてみてください。後姿のバランスが取れます。

実際私は身長が160㎝以上ありますので、少し大きめのお太鼓にしています。

 

あなたにピッタリのお太鼓の大きさを探してみてくださいね。