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着物クリーニングの料金相場を徹底比較!店舗・宅配の違いなど詳しく解説

大切な着物を長く美しく保つために欠かせない「着物クリーニング」。

しかし、「どこに頼めばいいのか分からない」「料金の相場が分からず、高額な請求をされないか不安…」と悩む方も多いのではないでしょうか。

着物のクリーニングは、洋服とは異なる専門的な技術が必要になるため、依頼先やメニューによって料金が大きく変わります。今回は、着物クリーニングの適正な料金相場や、店舗と宅配サービスの違い、そして「安すぎる業者」に依頼する際の注意点まで詳しく解説します。

1.着物クリーニングの料金相場(適正価格)はいくら?

着物クリーニングの料金は、全国一律ではありません。相場が決まる背景には、大きく分けて以下の3つの要素があります。

①着物の種類(振袖、訪問着など)
袖の長さや構造、装飾(金箔や刺繍など)の多さによって、取り扱いの難易度が変わります。一般的に、振袖や留袖など格式高い着物ほど高額になります。

②依頼するメニュー(丸洗い、シミ抜きなど)
全体の汚れを落とす「丸洗い」をベースに、落としたい汚れの種類(汗、食べこぼし、カビなど)によって追加費用が発生します。

③依頼先の業態(チェーン店、専門宅配、呉服店など)
持ち込みの手間や、仲介業者の有無、職人の技術レベルによって基本料金が異なります。

一般的な「丸洗い」の相場目安

着物を解かずにそのまま専用の溶剤で洗う、基本の「丸洗い(ドライクリーニング)」の相場は以下の通りです。

着物の種類(正絹) 料金相場の目安(1点あたり)
振袖・留袖 8,000円 〜 15,000円
訪問着・付下げ 6,000円 〜 10,000円
小紋・紬(つむぎ) 5,000円 〜 8,000円
長襦袢(ながじゅばん) 4,000円 〜 6,000円
浴衣(ゆかた) 3,000円 〜 5,000円

※上記はあくまで目安です。汚れの状態や店舗によって変動します。

2.【依頼先別】着物クリーニングのメリット・デメリット

着物のクリーニングを受け付けている業態は、主に3つに分かれます。それぞれの特徴を理解して、ご自身に合った依頼先を選びましょう。

①地域の一般クリーニング店(チェーン店含む)

洋服をメインに扱っている街のクリーニング店でも、着物を受け付けている場合があります。

  • メリット: 近所で気軽に持ち込める。比較的料金が安いことが多い。
  • デメリット: 店舗に専門知識を持つスタッフがいない場合が多く、特殊なシミ抜きなどには対応できないことがあります。また、外注に出される場合は日数がかかることも。

②呉服店・百貨店(悉皆屋)

着物を購入したお店や、着物のお手入れ全般を専門に行う「悉皆屋(しっかいや)」です。

  • メリット: 着物のプロフェッショナルが見極めるため、安心感・信頼感は抜群。頑固なシミやカビ、染め直しなど、あらゆるトラブルの相談に乗ってくれます。
  • デメリット: 職人の手作業や高度な技術が伴うため、他と比べて料金が割高になる傾向があります。

③着物専門のネット宅配クリーニング

近年人気を集めているのが、インターネットで申し込み、宅配便でやり取りを完結させるサービスです。

  • メリット: 重い着物を持ち運ぶ手間がなく、全国どこからでも専門業者に依頼可能。店舗を持たない分、呉服店レベルの高品質なクリーニングを比較的リーズナブルな価格で提供しています。
  • デメリット: 対面で直接シミの場所を指差して相談することができません。また、梱包や発送の手間がかかります。

3.【メニュー別】着物クリーニングのオプション料金相場

着物の汚れは「丸洗い」だけでは落ちないことが多々あります。汚れの原因に合わせた適切なオプションメニューを選ぶことが大切です。

シミ抜き・カビ取り(相場:2,000円〜10,000円以上)

食べこぼし、泥はね、古いカビなどは丸洗いでは落ちません。シミの大きさ、古さ、種類によって料金が大きく変動します。見積もりを出してもらってから判断するのが一般的です。

汗抜き・汗取り(相場:3,000円〜5,000円)

丸洗い(ドライクリーニング)は油性の汚れには強いですが、汗のような「水溶性の汚れ」は落としきれません。着用後にたくさん汗をかいた場合は、黄ばみを防ぐために「汗抜き」をプラスするのが鉄則です。

洗い張り(相場:10,000円〜20,000円 ※洗いのみ)

着物を一度すべて解いて反物の状態に戻し、水洗いをする伝統的なお手入れ方法です。ひどい汚れがある場合や、サイズを仕立て直す際に行われます(※仕立て代は別途数万円かかります)。

撥水加工/パールトーン加工など(相場:10,000円〜15,000円)

突然の雨や飲みこぼし等の水性の汚れから着物を守るための加工です。新しく仕立てる前や、丸洗いをした後の綺麗な状態の時に施しておくと、その後のメンテナンスが格段に楽になります。

4.相場より「安すぎる」着物クリーニング業者の注意点

インターネットなどで検索すると、「丸洗い1,980円〜」など、相場から大きく外れた激安の着物クリーニング業者を見かけることがあります。安さには魅力がありますが、大切な着物を預ける際には以下の点に注意が必要です。

溶剤が汚れている可能性

クリーニングの溶剤を適切にろ過・交換せず、使い回している悪質な業者がごく稀に存在すると言われています。汚れた溶剤で洗われると、着物がくすんだり、独特の嫌な臭いが染み付いて戻ってくるトラブルの原因になります。

アイロンやプレスの技術不足

着物のアイロン掛けは、洋服とは全く異なる高度な技術が必要です。コストを削るために機械でプレスをかけられ、金箔が剥がれたり、刺繍や絞りのふっくらとした風合いがペタンコになってしまったりするリスクがあります。

高額な追加料金の請求

「基本料金」だけを極端に安く見せ、実際には依頼者の許可なく勝手に高額なシミ抜きを行い、後から数万円の追加費用を請求するトラブルも報告されています。「事前見積もり」を徹底してくれる業者を選ぶことが必須です。

大切な一着を台無しにしないためにも、「安さ」だけで選ぶのではなく、実績や口コミ、見積もりの透明性をしっかりと確認しましょう。

5.まとめ

着物クリーニングの料金は、着物の種類や依頼先、必要なオプション(汗抜きやシミ抜きなど)によって変動します。

  • 基本の「丸洗い」相場は、5,000円〜10,000円程度。
  • 手軽さなら「一般クリーニング」、確かな技術なら「呉服店・悉皆屋」、利便性とコスパのバランスなら「着物専門の宅配クリーニング」がおすすめです。
  • 大切な着物を守るため、相場より極端に安い業者には注意し、事前の見積もりをしっかり出してくれる信頼できるお店を選びましょう。

ご自身のライフスタイルや、着物の汚れ具合、ご予算に合わせて、最適なクリーニング店を見つけてくださいね。

 

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ライター紹介

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齋藤京子

きものメーカーの広報担当。
娘の七五三できものを着たことがきっかけできもの沼へ。

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