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卒業式にふさわしい母親の着物の選び方を解説!種類や色・柄、注意点について

卒業式は、大切なお子様の新たな門出を祝うとともに、恩師や友人への感謝の気持ちを表す厳かな式典です。そんな特別な日にふさわしい母親の着物選びは、マナーを守りつつ上品な華やかさを添えることが大切です。

本記事では、卒業式で母親が着るべき着物の種類や格、好印象を与える色・柄、そして意外と見落としがちな小物選びや注意点について詳しく解説します。

1. 卒業式にふさわしい母親の着物の種類・格

卒業式や入学式などの式典において、母親が着用する着物は「準礼装(セミフォーマル)」または「略礼装」が基本です。主役であるお子様を引き立て、お祝いの場にふさわしい品格を持たせるために、主に以下の3種類が選ばれます。

訪問着

訪問着は、肩から胸・袖・上前から下前にかけて絵柄がつながっている(絵羽模様)のが特徴で、華やかさと格を兼ね備えた万能な着物です。卒業式では、柄が多すぎず控えめなものを選ぶと、周囲のスーツ姿の保護者とも馴染みやすく、上品な印象になります。

付け下げ

付下げは訪問着を簡略化したもので、柄が縫い目をまたがず控えめに配置されているのが特徴です。訪問着よりも控えめで落ち着いた印象を与えるため、一歩下がって子供を立てる母親の立場にふさわしい、洗練された着こなしが叶います。

色無地

色無地は、一色で染められた柄のない着物です。特に「一つ紋」を入れたものは準礼装として扱われ、派手さを抑えつつも礼を尽くした装いとして卒業式に最適です。見た目がすっきりと上品で、感謝の意を込める卒業式の厳かな雰囲気に非常にマッチします。

2. 卒業式にふさわしい着物の色・柄

卒業式は「別れと感謝」という厳かな意味合いが強いため、入学式よりも落ち着いたトーンの色選びが好まれます。

  • おすすめの色: グレー、ネイビー、ブルーグレー、ベージュ、淡い藤色、落ち着いたグリーンなどが年代を問わず人気です。これらの色は写真映りも美しく、知的で上品な印象を与えます。
  • おすすめの柄: 控えめな古典柄や、藤、ボタン、菖蒲といった春を感じさせる季節の花々がふさわしいでしょう。ただし、桜だけの柄は、着物は季節を先取りするのが粋とされるため、満開の時期には避けるのが無難という考え方もあります。

3. 卒業式にふさわしい帯・小物

着物だけでなく、合わせる帯や小物にもマナーがあります。

「袋帯」を合わせ、お祝いが重なるようにという意味を込めた「二重太鼓」で結ぶのが一般的です。金糸や銀糸が派手すぎず、白や銀を主体とした淡い色の帯を選ぶと、落ち着いた礼装らしさが際立ちます。

バッグ・草履

  • バッグ: フォーマルなハンドバッグや和装用のバッグを選びます。配布物が多い式典では、布製の礼装用サブバッグを用意しておくと重宝します。
  • 草履: 白、金、銀、または着物に合わせた淡い色のものを選び、少し高さがあるものが礼装用として適しています。

4. 卒業式で母親が着物を着る際の注意点

マナーを外した装いは、せっかくの記念日を台無しにしてしまう可能性があります。

派手すぎ・地味すぎに気をつける

赤や濃いピンク、オレンジ、蛍光色などの高彩度な色や、大柄で豪華すぎる刺繍などは「やりすぎ」に見え、主役より目立ってしまうため避けるのがマナーです。一方で、全身黒一色だと喪服を連想させるため、小物で明るい色を取り入れる工夫が必要です。

黒留袖・振袖は避ける

  • 黒留袖: 既婚女性の第一礼装ですが、本来は結婚式などの親族行事用です。卒業式では格式が高すぎて重すぎる印象を与えるため、適切ではありません。
  • 振袖: 未婚女性の第一礼装であり、卒業生本人が袴と合わせて着るものです。母親が着用するのはTPOに合いません。

5. まとめ

卒業式の母親の着物は、訪問着、色無地、付下げの中から、落ち着いた色合いのものを選ぶのが正解です。あくまでもお子様が主役であることを念頭に、控えめながらも気品ある装いを心がけましょう。

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